スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2025年1月3日:終わりと始まりと

あけましておめとうございます。 突然ですが、この「なんでもない日記」は今回で終了します。 趣旨は異なるのですが、小林楓公式LINEアカウントを開設しました。 これまで郵送していた「かえで通信」を、本年から公式LINEでお送りしようという試みです。 【追加の手順】 1. LINEアプリを開き、画面左下の「ホーム」をタップ 2. 画面右上の「+」をタップ 3. 虫眼鏡マークの「検索」をタップ 4. 「ID」を選択した状態で【@kaedekbys】と入力し、検索 5. 「小林楓/kaede.kbys」アカウントが表示されます。「追加」をタップで友だちへ追加できます よかったらぜひ友だち追加してください。 これまで長い間この日記を見にきてくれていた方、ありがとうございました。 これからは楽曲の中で、ライブで、もっとたくさん顔を合わせましょう。 これからもよろしくね。 楓

12月21日:穴

私が見ている世界には、私だけがいない。 家族、友人、知らない人、ビル、家、電柱にスーパー、画面に映るスターたち、親指と人差し指、木々と草花、空に太陽、夜に光る星月、薄雲、どこへか向かう飛行機、電車、車、道路、プランター、 私の目には世界が映るが、私だけが映らない。 私だけがいつまでたっても概念で、影のようで、でも強烈に存在しているし、世界を物指すのは私自身であるのに。 不均衡。 極彩色のパッチワークにぽっかり空いた漆黒の穴。 その穴の中で私は挽肉を買い、おからを入れてこね、ハンバーグを焼いた。 少しパサパサ。大根おろしで作ったソースをかける。 美味しい。 美味しいけれど穴なのである。 味はするのに、姿は見えないままなのだ かえで

12月15日:トロントの思い出(8)

ボーカルを探してる日本カルチャーのサークルがあるよ、と教えてもらったわたくし。そのサークルは現地大学の大学生によるもので、誘ってくれたその子にお願いして、サークルの集まりへ参加しに行きました。 広い部屋だったな。 真ん中にグランドピアノがでんと置いてあって、椅子は観客席のように並べられていました。 そこにチラホラと人。 メンバーの一人がむちゃくちゃにピアノの上手な子で、彼女の伴奏で私は1曲だけ歌ったような…気がします。 そこにいた人たちはみんな大学生でした。 日本からの留学生、日本で育った他国生まれの人、日本に縁と興味のある人。私だけが大学とまったく関係なかったんだけど受け入れてくれて、みんなとバンドを組むことになりました。 やばい。思い出しながらちょっと…書けないかもしれません。 私はこの日から、このサークルのみんなとたくさん時間を共にしました。 大学内の施設で歌った。食堂でも歌った。イベントへも参加させてもらった。調理室みたいなとこでおでんも作った笑 寮へもお邪魔した。その寮の共同スペースでバンドリハをして、終わったらドアに「Your band sucks(おまえらへたくそ)」という紙を貼られてたこともあった。 飲み会もした。いっぱいした。 みんな本当にどうして、私を受け入れてくれたんだろう。大学の仲間でもないし、歌もへただったのに。 この部分を鮮明に思い出しているのはおそらく初めてで、今かなり感傷的になっています。 私はみんなのことが大好きだったんだな。 音楽周りを特に詳しく書きたいと思っていたんだけど、できないかもしれない。 バンドはやがてサークルを離れて、ギター・ベース・キーボード・ドラム・私の5人バンドになりました。 この5人で、イベントでの定期演奏とか、大学内でのライブとか、引き続きやっていました。ベースは途中でメンバーチェンジもありつつ。CDも作った。ジャケットのデータだけ出てきたけど、音源はどこにあるのかわからない。 この「思い出」を書き始めたとき、こんなな気持ちになるとは思ってなかった。 別に何があったわけじゃないんです。ただ夢中で過ごして、過ぎていった日々です。それだけなんだけど。 言葉にできません。なんだろう、大切すぎて、客観的になれないのかもしれません。 楽しかったし、みんなのことが大切でした。 あかん。 トロントから日本へ戻るときの、出国...