北條民雄「いのちの初夜」 16歳でハンセン病を患い、療養施設生活ののち23歳で亡くなった作家です。 川端康成に師事。 本のタイトルとなっている作品を含む八編が収録された文庫本で、八編すべてがハンセン病に関わる物語です。 連続して読むには一編のエネルギーが強すぎて、休み休み読んで、残すは最後に収録された作品。 あとがきや解説などは読み終えました。 感想なんてぜんぜん、今すぐ書ける気がしないんだけど 高山文彦氏による解説を読んで、書かずにいられないことがあるので今これを書いてます。 ハンセン病が「業病」とかつて呼ばれていたのはご存知かと思います。 「業」。仏教の言葉だっけ。 前世での行いが現世に影響して、今背負っているもの。 みたいな感じで私は理解しています。 つまりハンセン病は「前世での行い、その報いが現世で病となって今お前は背負っている」と、かつては思われていたということだと思います。 …でさ、 今日ついったーというかXで見たのよね。 漫画のスクショなんだけど。 「アトピーは、前世で人を焼き殺した者が罹る病だ」 ってセリフが出てくる漫画。 宗教に関する漫画のようです。 その宗教ではアトピーはそういう病気だと言われている、というようなシーンかな。 スクショを見ただけだから、詳しくは知らない。 それってつまり、 アトピーは「業病」と思ってるわけだよね。 いやーびっくりしちゃった。 自分の中の「業病」という言葉に対するイメージが、ぎゅるっと変化しました。 ハンセン病が業病と呼ばれていたこと、それはずっと知ってたし、それに対して特に違和感を覚えてなかったんです。 というのは、ハンセン病は業による病だ!と思ってたわけじゃなくて、そういう別名があるんだな〜くらいの認識しか持ってなかった。 でも、自分が長く人生を共に歩んでるアトピーが業病と言われてるんだって知ったとき、なんというか… え?なんで!?と思った。素直に。 あんたら、私も知らない私の前世を見たことがあんの…? 聞いたことも見たこともないのに、そんなふうに人の病の原因を断定するのは、それは一体どこから来たどういった確証をお持ちですのん????? 私が見たスクショのその漫画がどこまで現実に即してるかはわからないけど、もし教え的に事実だとしたら、ぜひ詳しい信徒の方にお話を伺ってみたいと思いました。 ちなみにハンセン病は感染症
小林楓(シンガーソングライター)の日常に関するなんでもない話を書くところです。たまに大事なことも書いてます。