生来のアトピー性皮膚炎です。
20代の間はわりと症状が落ち着いていたんだけど、30代に入ってから肩や首周り、胸の周り、脇など、いろんなところにかゆいかゆいができるようになりました。
調べてみると、30代以降の上半身かゆいかゆいは、よくある流れだと。
できはじめた頃はちょっと絶望的だったけど、ここ1年くらいはどんなにかゆくても感情がマイナスになることはなく、年齢を重ねるごとに足やお尻や患部は増えていっているというのに、痕だらけのこの身体を愛おしくすら感じるようになってきました。
今もシャワーを浴びたあと、薬と保湿剤を塗りたくっていたのですが、鏡に映る一般的には美しいとは言えない自分の身体を見るにつけ、「あーなんか、ヌード撮ってほしいな」とふと思ったのです。
何だろうね。
私はほんっとに、アトピーと共に生まれ、アトピーのせいで眠れず、アトピーのせいで人を嫌い、アトピーのせいで人生を呪い、アトピーが苦しくてよく死にたくなり、そんなとき「自分に酔ってんじゃねえぞ」と家族に言われ(当時大ショックだったけど、今ではそれを言われたことに感謝している。敬愛なる兄)、ボロボロの身体だったくせになぜか隠そうとせず、制服のスカートをとにかく短くして、どんどん露出してきた。(20代以前は下半身にしか患部がなかった)
そして今、ヌード撮ってほしいとまで思っている。
超月並みな言葉だけど、結局アトピーも私の一部だったということか。
切り離すことはできないんだ。
凡庸な人間である。
でもそう思える今、悪くない。
治ってくれるに越したことないんだけどさ!笑
かゆいかゆいのない、20代の頃の身体もまた手に入れてみたいけど。
お風呂上がりに鏡を見るたび、この体も悪くないなぁと思うんだよね。
かえで
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