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5月16日

トロントの街を歩いたり、自転車で走ったりしながら
その様子を見せてくれるYoutubeチャンネル
Jonney Strides」をよく見ています。

ああっ、見たことない店がいっぱい
とか、
変わってないわー
とか思いながら、だいたい夜、酒の肴にさせてもらってます。

私がトロントに住んでいたのは2007年3月〜2010年10月。
もう12年前前のことになったのですが、
私にとっては今でも色彩のまぶしい記憶で
思い出を語るときはまるで昨日のことのように話しています。

今またお酒を飲みながら
最新のアップロード動画を見ていたんですが、

はっ!と思い出して
ん?とハテナが出たこと。

。。。

私は音楽がやりたくて、英語で歌うバンド活動がしたくて
トロントへ行きました。

最初に住む家が見つかった直後は、
いきなり歌えるような仕事も探しながら、
ライブミュージックが聴けるバーへ飛び込んで
「ここで働かせてください!」と
千と千尋の千尋みたいなことをしていました。

もちろん結果は散々。
履歴書だけ預かられて「なんかあったら連絡するねー」と言われるのが関の山でした。

飛び込み営業と同時にやっていたのが、ネット上での求職活動。
クラシファイドと呼ばれる掲示板みたいなところへ

「日本から来ました!21歳です!
ライブミュージックのある場所で働きたいです!
連絡ください!」

と、
こっちでは「働かせてください」ではなく
「仕事ください」のアプローチで書き込んでいました。

で、投稿してからけっこうすぐ連絡をくれたのが
…名前も思い出せない、今となってはあれはどこのだれだったのか、
でもとにかく仕事あげると言ってきた、誰か。笑

まずは会おうよ〜
俺がほにゃららしてるどこどこのクラブへいついつおいで!

と連絡がきて、言われた通りそのクラブへ行きました。

それがこの動画の「Collage Street」上にあったクラブだったの。
だから思い出したのよね。

クラブの入り口前で待ってくれていた彼はスムーズに私を中へエスコートし、
VIPルームかなんかへ連れてってくれました。

「新しいクラブがいついつ、どこどこでオープンするから、
オープニングナイトのスタッフをやらない?
なんか機会があれば歌わせてあげられるかもね〜」

その数日後に私は、そのニューオープンのクラブみたいなところで
オープニングスタッフをやるんですが、
この世の終わりで大宴会!的な盛り上がりを見せるフロアで長時間働き、
しんどすぎて二日目をバックれたんです。
(ごめんだけど今日はいけません、という連絡はしました)

それ以降結局、Collage Streetのそのクラブにも
ニューオープンだった場所へも一切行くことなく。

あの時のあの彼は、なぜ私に連絡してくれて
なぜ私を雇おうと思ってくれたんだろうな。

今改めて思い出すと、当時彼はきっと20代後半。
細身で、背はあまり高くなくて、
セクシーなピンクのハットをかぶったアフリカ系の方でした。

働いてる側では、アジア人はまるっきり私だけだった。
仕事はほんとにきつかったし、割れたビール瓶で怪我しまくったけど
一緒に働いてた人はみんな優しかったなぁ。
雇ってくれた彼は、仕事が終わった明け方に、車で家まで送ってくれたしね。。

あれ、バックれた私、最悪だな。


とにもかくにも、思い出話でした。
顔も名前も思い出せない彼。。


かえで

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