心を動かした景色や心の中の風景を観察しながら、その様子を言葉で表現しようとする。
単語やちょっとしたセンテンスを書き出してみる。
メモ帳や、A4のコピー用紙なんかに。
するとあら不思議。
さっきまであんなに鮮やかでピチピチしていた風景が、
紙の上に書き出されたとたん、死んだように色を失う。
ああ、この言葉はだめだ…。
またふさわしい言葉を探しに行く。
体の内側に張り付いたフジツボをひっぺがして、その裏側や形状、大きさ、色をくまなく確認する、みたいな作業を繰り返す。
ほとんどのフジツボは、紙に並べるとすぐ死ぬ。
死骸があまりにも並びすぎて、この漁港はもうダメかもしれん、と思う。
漁師としての腕も、これが限界か。と諦めかける。
よろよろしながらフジツボを確かめる。
どうにか捕獲し、並べる。これを続ける。
そうすると、並べても生き続けてくれるフジツボがぼちぼちと現れてくる。
あまりにもたくさんのフジツボの死骸が並ぶので、フジツボ漁師として向いてないんじゃないか?と毎回思うし
もう捕りつくしてしまって、新しいフジツボなんかいないのかもしれない
とも思うんだけど、
それでもまた探しに行ってしまうんだよね。。
探しに行かなきゃいけないときもあれば、
気付いたら探しているときもある。
ほんとフジツボって不思議ですよ。
ところでフジツボってどんな見てくれだっけ?
と画像検索したら、大集合な写真ばっかりでギャッてなりました。笑
蓮コラを思い出した。なつかしい。。
かえで
コメント
コメントを投稿